【恋するflymai 〜過去編〜】

   

日本に帰国した。東京に積雪。もう数日経ってるのに、道にはまだ、雪が積もってる。

 

雪を見ると思い出す恋が一つある。
それは、4年前に旅したFLY HIGH旅の前夜のことだ。

 

 

大雪の中、大変な思いをしてトランポリンを空港に運んだ夜があった。それは著書にしっかり書いているのだけど。

 

本を読んでくれた人の感想には、
“旅のあれこれよりも大雪の中トランポリン運んでくれた春くんの話がまじ良いよね!♡”なんて感想をもらうことがあるくらいの大きな事件だった。

 

当時は色々とまだなんとなく本には書けなかったのだけど、
4年前の私は今よりもう少し若くて、今より肌が白くて、

 

そして、春という彼がいた。

 

彼とは大学の部活で出会った。いつもおかしなことを言って笑わせてくれていた。大きめのガッシリした体と、お腹から笑う笑い声が好きだった。”春”というその人は、初めての彼氏だ。

 

 

大学時代から、付き合って別れて付き合って別れてを7年ほど繰り返した石原史上最高Long記録の元彼。
そしてそのきっかけはいつも私だった。

 

当時、好奇心旺盛でフットワークの軽すぎた私は、興味が湧くと次から次へと新しい世界(もしくは新しい人)に飛び込んでしまい、その度に

 

 

「ごめん!なんか違う。別れよっ!⭐︎」

 

とかいう自分でもよくわからない理由で別れた。
散々他の人と付き合った挙句、最後の最後に

 

「んーーー!やっぱり春!スキ!⭐︎」

 

とか言って戻ってしまうのだ。私も毎度本気で別れ、全力で戻るのだけど、当時はそれが自分の誠意だったのだけれど。周りの友人には散々批判された。

 

「え!また別れたの!春くんかわいそすぎる!!」と何度言われたことだろう。

 

 

FLY HIGH旅を始める頃は確か・・・?(もうどっちだったか覚えてない)付き合っていた・・・と思う。あれ?
そして付き合って別れてを繰り返しすぎてもうなんだかよくわからなくなっていた私たちは年齢も年齢だし”結婚とかしてみる・・・?”みたいなものを意識し始めていたんだと思う。
 

 
私は、いつかは!結婚して幸せな家庭を持ちたい。と思いながらも、その前に、一度でいいから自分の夢みたいなものを追いかけて生きてみたい。人生に一度だけでいいから、夢と呼べるものに向かって命燃やして走ってみたい!そう思って旅に出たのだ。

 
その時は本当に人生最後の旅にしようと思っていて。

 

旅から帰ったら、私はこの人と結婚するんだろうなぁと思っていた。
なのに、まさかの予想に反して旅から帰った私は

 

”やりきった”的な気持ちは1ミリも湧かず、ワクワク冒険いっぱい少年jumpワールドに心奪われてしまった。

 

最後に会ったのは多分2年ほど前の夏だ。
 
なんかよく覚えていないのだけど車で。なんの話だかなんだか覚えていないけど、普通の話をしていたのに派手な喧嘩になってしまった。
 

「春のこともう好きじゃない!!」
「うっせー早く降りろよ!!!」
 

バタンと勢いよく車のドアを閉めた。
世界が二つに割れた。

 

 

そのまま彼は車をぶっ飛ばして行ってしまった。その場に残った私は、ほんの少しだけ泣いた。

なんでそんなことを言ったのか覚えてない。でも、それが本当に最後になってしまった。
 

 

あれから数年経った。
彼とはその後一切連絡を取ってない。
 

雪を見ると、どうしても思い出してしまう。
そんな恋がみんなにもあるのでしょうか。

 

別にヨリを戻したいなんて1ミリも思ってないけど、
あの人は今どうしているのかなって思う時がある。

 

 

大雪の中、私の夢を守ってくれた人なのに
そんな恩人に、一度は好きだったあの人に
突き飛ばすように出てしまった言葉を。
 
さようならすら言わなかったことを。
私は今になって後悔している。
 

せめてもう少し、優しい別れで終われたかもしれないのに

 
 
揺れる電車の中
線路脇に積もる雪を見て思う、

 

今頃になってあなたに言わなきゃいけなかった言葉が見つかるのはどうしてなんだろう。
 
どんなに今の恋が幸せでも、
別に戻りたいなんて思っていないけど

 
なぜかふとした時に想い出してしまう恋が、みんなにもあるんでしょうか。
 

 

 
そんな元彼との思い出が詰まるのは山形。
行きたくないなとずっと避けていた土地だったのだけど

 
ついにお仕事で行くことになった。

 

 
よりによってこの雪の季節に。

 

 

 

新しい思い出、作ってこようっと。

 

そんなふうに思いながら、新幹線に乗った。


 

 - 恋愛